短編

□ラブどっきゅん
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一方――


雲雀と骸がけんかしている場所はT路地で、坂道と通じている。



下でけんかが起きているとも知らず一台の自転車が坂を下っていった。


そして、運転手は気付いた。





「ブレーキが壊れてるーー!!」





時すでに遅し。
自転車はぐんぐんスピードを上げていく。



そして下に人がいることに気付いた。


「どいてくださーい…っ!!」





そんな忠告は聞こえなかったようで運転手ごと二人に突っ込んだ。









「っ痛た……。

…!!あの大丈夫ですか!?」





「「ちょっとつなりん(たん)が死んだらどうする―――」」



カツンっとゲームが落ちる音がした。




「つ、つなりん…?


いや、あんな奴よりも数億倍かわいい……。」




「君、僕と結婚しなよ。」




「はあ!?
あのもしかして頭打ちました?

オレ…男ですけど?」


と、自転車の運転手は絶叫した。
彼は母親似のため時々女の子に間違われるが正真正銘"男"だ。

名前は顔に似合わず沢田綱吉。
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