短編
□恋するジュリエット
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さかのぼること数時間前。
うちのクラスは文化祭で劇をすることになった。
公演内容は
「ロミオとジュリエット」
話はなんとなくしか知らない。
なんかめんどくさそうなのするなーとか思いながら
ウトウトしていた。
が、配役決めで事件は起きた。
「ジュリエットは
ツナがいいと思うんだけど…
みんなはどう思う?」
へえ、
俺、木とか石とか通行人Aとかじゃな………ん?
って…
「何言ってんの!?
ジュリエットって女役じゃん!!
やだよ!!」
と必死に叫んだにも関わらず
黒板には
俺の名前がしっかり書いてある。
俺の意見は無視かいっ…!!
と心の中で突っ込みを入れた。
ああ、思い出しただけで泣きそう。
そして今
体育館で一人、練習中。