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□教会と花と人と機械
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『レ…ノ…』

クミは迷子になっていた。
しかも神羅の外で。
なぜこうなったのかは遡ること約2時間





『レノ、今日はどこに行くんですか?』

「今日は教会に行くんだぞ、と」

『教会、』


レノの言葉にクミはポツリと呟いた。


「あんまり離れるなよ、迷子になるから」

『分かってます!』


きっとクミはレノの言葉を分かっていないであろう。
瞬間にレノの側から消えたのだから



「クミー!」

『レノー』

レノの目線には店の中で飴の袋を抱えているクミの姿が…


「離れるなと言ったばかりだろ」


はぁ、と呆れたような表情を浮かべるレノ。
それに比べてクミは笑顔を浮かべていた。


そしてクミは飴の袋を眺めながら歩いていた。



…が、それが仇になったのか見事にそれでクミは迷子になったのだ。

それで冒頭に戻るのであった。


ちなみにクミの目の前にはどこか寂しく建っている教会が…


『教会…』


クミは何かに誘われるかのようにドアに手をかけた。
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