FFZ
□唄ってみよう!
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『〜♪〜〜♪』
ヘッドホンから奏でられる旋律に沿ってクミは丁寧に唄っていた。
そんなクミの歌声に室内にいる全員が魅了されていた。
コンコン、
「ストライフデリバリー…?」
突然現れたチョコボ頭の男は目に入った光景を見るなり頭上に?を浮かべた。
この時既にクミは終盤を迎えていた。
『〜♪〜…あれ?』
クミは歌い終わり視線をみんなに移せば見たことのない男性がいた
「綺麗な歌声ですね!まるでVOCALOIDみたい!」
『…あ、』
「クミの正体はVOCALOIDの初音ミクの妹なんだぞ、と」
「えぇ!?」
「うわ!?チョコボいたのかよ!?」
「誰がチョコボだ!」
レノの言葉に食いつくチョコボ…。
そんな光景を見てポカンとクミは見ていた。
「初音ミクの妹?信じられないです」
そう言ってイリーナはクミ頭の頭を撫でた。
「でもこの服装をみる限りそうっぽいですよね。」
イリーナはクミの服装を前から後ろにかけてまじまじと眺めた。
『あ、申し遅れました!私は科学の限界を超えて来た初音クミと言います。』
そう言ってクミは丁寧に頭をペコリと下げた。
「初音ミクの妹…」
不意にチョコボ頭の男がポツリと呟いた。
「羨ましいか?」
そう言ってレノはニヤニヤとした表情をチョコボ頭に向けた。
「興味ないね」
『あ、あの貴方のお名前は…?』
そう言ってクミはチョコボ頭の服の裾を少し引っ張ってチラリと見た。
クミとチョコボ頭は身長差があるためチョコボ頭からは上目遣いとして見える。
「レノ、手間賃として貰っていく」
「誰がやるか!」
そう言ってレノはロッドを取り出しクミに抱きついているチョコボ頭の頭を叩いた。
「いいか、あいつはクラウドと言ってとんでもない変態だから気をつけろ」
『…変態…』
クミはそう呟いてクラウドから一歩離れた。