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□会ってはいけない人
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2人はザックスに別れを告げそのまま長い廊下を歩いていた。


『マスターって本当にたくさんの方々を知っていて凄いです!』


そう言ってクミは嬉しそうな表情を浮かべていた。


「…ずっと気になってたんだがもう俺を名前で呼ばないのか?」


レノはどこか不満そうな表情で言った。そんなレノに対してクミは頭上に?を浮かべた。



『だってマスターは私だけのマスターですから…』


クミは気まずそうな表情をして言った。それでもレノはまだ不満そうな表情を浮かべていた。


「名前で言って欲しいんだよ、と」



そう言ってレノはクミの頭をなでなでと撫でた。
レノの表情は不満そうな表情から照れた表情をしていた。



『レノがそういうなら、…って何するんですか!』


クミは照れた表情でそう言えばなぜかレノは笑っていた。

不思議に思ったクミは何か違和感がある髪を触ってみれば髪はボサボサにされていた。


そんなほのぼのとした空気の中2人が廊下を歩いていた。
そんな空気をある人物によってそんな空気は壊された。






「フム…それが今噂になっている物か」


「!」
『?』



「実に興味深い。」


そう言って突然現れた人物はクミの頬にそっと手を添えた。


「クミに触るな宝条」
『宝条…?』


宝条と呼ばれた男は怪しい笑みを浮かべてその場を離れた。


「いいか、あいつに会ったら絶対話すなよ?」


レノは最後に危険だからと言ってクミに言い聞かせた。クミはうんと頷いて了解した。







「そう言えばお前唄いたいよな?」

その言葉にクミの瞳は一気に輝いた。
レノはクミが予想通りの反応に口元を緩めた。



「よし!唄ってみるか!」

『ありがとうございます!レノ!』


クミは嬉しそうにレノをみた。
2人は駆け足でツォンさんたちがいるところへと進めた。






(そう言えばどうやって歌うんだ、と)
(え)
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