FFZ

□出会って3分で後悔した
1ページ/3ページ


長い階段を一段一段上がっていた。若干足が震えつつも動かす。その度に煩く鳴らす心臓の鼓動も増すばかり。

そして、その階段を登りきった時私の目に入った光景は…。

『…………。』

「ふむ。お前が初音クミか…。確かに初音ミクに似ていると言えば似てるな。」


この金髪の男の人が言った言葉は左から右へと流れていった。(つまり聞こえていない)
なぜなら今私の目の前には姉であるミク姉のポスターやら人形やらなんやらと大量にあるからだ

『ミ…ミク姉…』


勿論その光景を見た私はorz状態になった。こうやって再会することになることにビックリです…。(生きてないけどね!)


「おーい大丈夫か?」

『大丈夫…です』

「あぁ、それと私の名はルーファウス。この会社を率いている社長だ。」

そう言って綺麗にルーファウスという人は笑った。机にちょこんと可愛らしく座っているミク姉があって反応に困る
正直いってこの人がミク姉の人形をもっていることに驚きです。

「それにしてもなんでお前は実体化したんだろうな」

『………。』

そう言ってレノが私の方を向いてそう言った。

もしかしたらあの時に聞こえた声のおかげ…?



─消えないで!─



…あの声の持ち主のおかげなのだろうか…

助けてくれたんだと思えば嬉しさが込み上げてくる。

それにしてもこれからどうしようか…行く宛もないし。ましてやここがどこだかも分からない…。困った。

「行き場がないのならばここにいればいい」

『(あれ?心読まれた?)えっ…?』

そう言われて私の心がフワッと軽くなったような気がした。
…良いのだろうか…私がいて…

「良いんだよ」

『(また普通に心読まれた!)レノ…』


「それはそうとクミは誰がマスターになることを望む?
まぁ、当然ながらもであろうな」

あれ?なんか決まっちゃっているの?

それに私って強調してたし…

あれ?レノの表情がなぜか不満そう…?
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ