FFZ
□出会って3分で後悔した
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長い階段を一段一段上がっていた。若干足が震えつつも動かす。その度に煩く鳴らす心臓の鼓動も増すばかり。
そして、その階段を登りきった時私の目に入った光景は…。
『…………。』
「ふむ。お前が初音クミか…。確かに初音ミクに似ていると言えば似てるな。」
この金髪の男の人が言った言葉は左から右へと流れていった。(つまり聞こえていない)
なぜなら今私の目の前には姉であるミク姉のポスターやら人形やらなんやらと大量にあるからだ
『ミ…ミク姉…』
勿論その光景を見た私はorz状態になった。こうやって再会することになることにビックリです…。(生きてないけどね!)
「おーい大丈夫か?」
『大丈夫…です』
「あぁ、それと私の名はルーファウス。この会社を率いている社長だ。」
そう言って綺麗にルーファウスという人は笑った。机にちょこんと可愛らしく座っているミク姉があって反応に困る
正直いってこの人がミク姉の人形をもっていることに驚きです。
「それにしてもなんでお前は実体化したんだろうな」
『………。』
そう言ってレノが私の方を向いてそう言った。
もしかしたらあの時に聞こえた声のおかげ…?
─消えないで!─
…あの声の持ち主のおかげなのだろうか…
助けてくれたんだと思えば嬉しさが込み上げてくる。
それにしてもこれからどうしようか…行く宛もないし。ましてやここがどこだかも分からない…。困った。
「行き場がないのならばここにいればいい」
『(あれ?心読まれた?)えっ…?』
そう言われて私の心がフワッと軽くなったような気がした。
…良いのだろうか…私がいて…
「良いんだよ」
『(また普通に心読まれた!)レノ…』
「それはそうとクミは誰がマスターになることを望む?
まぁ、当然ながらも私であろうな」
あれ?なんか決まっちゃっているの?
それに私って強調してたし…
あれ?レノの表情がなぜか不満そう…?