FFZ

□あいさつ
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『わぁぁぁ…!!』

目の前にはとてつもなく大きい建物が…。それを目の前にして驚かずにはいられないであろう。

「ほら入るぞ」

『……………。』


赤毛さん。お願いだから空気をよんで…!!感動を打ち消さないで!!

そしてそのまま促されて私は建物の中へと入った。

『沢山いるんだね。人…』

「まぁ、そりゃあ神羅だからな」

『神羅…?』

神羅…聞いたことないな…マスターからもミク姉からも…
神羅ってなんだろう。

そして私は赤毛…レノに連れられてエレベーターに乗った。レノの話しによると最上階に向かっているらしい。

『…バグ…!』

「はぁ…?」

あ、ごめんなさい。言葉に出ちゃいました。
でももしかしたらここは、異次元なのかもしれない…。
あの時に聞こえた声…。もしかしたら…

「着いたぞ、と」

『…………。』

ま、いっか。
そう思った私は黙ってレノについて行った。
しばらく行ったところで2つに分かれた階段があった。

「ここで大人しく待ってろよ」

そう言ってレノとルード(いたのか)は階段を上っていった。私はというと階段のすぐそばに立って待つことにした。

─数分後─

『遅くない?』

かれこれ何分も待ってるよ?それなのに何をしているのでしょうか…
暇で暇で仕方ないよ…。
うーん…こういう時こそ、唄うか!

久しぶりに歌える…
ずっと…ずっと唄えなかった歌を唄える…!

さっきまでもやもやとした複雑な心が嘘みたいに晴れやかで軽かった。

私はすぅと息を吸った。
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