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□あいさつ
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私はこの男達に拉致された挙げ句結局ヘリコプターに乗せられた。
私は男達と向き合った形で座った。

「お前、名前は?」
『…普通貴方から名乗るのが礼儀じゃないですか?』

不意に聞かれたのが私の名前…。この男はなんて礼儀知らずなの?

「そんなに怒るなよ。俺はレノ様だぞ、と」

『…貴方は?』
「ルード…」

赤毛の男がレノ。そしてヤクザっぽい男がルード…ルードという人怖っ!
私は咳払いをわざとらしくして2人に向き合い真剣な顔で見た。

『…私の名前は初音クミ。正直言いますが私はここがどこだか…って聞いてます?』

私が真面目に話していればレノとルードは口を開けて間抜けた顔をしていた。

「初音…?」
『初音クミです。さっきからなんですか?』

私は痺れを切らして少し怒ったような口調で言った。
この男は目を大きく見開いていた。
ルードはサングラスかけているから表情が分からない。

「…………」
「………」
『…………』

え!?何この沈黙!?私が初音で何が悪いの!?

…あぁ、悪いのか…だから私は存在を消されたのか…あれ?でもなんで私はここに存在して…?

「1つ質問させてもらうぞ?お前はどこから来た?」

…どこから?決まってるじゃん…

『パ、パソコン?』

あれ?なんで疑問系になった?自分でも分からないよ

「ルード…」
「あぁ…」
『??』

本当によく分からないな。この人達…。

「さて、やっと着きましたよ、と」

そこには大きな大きな建物が建っていた。
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