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□ルカへ
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3ヶ月間白との修行を終えた俺たちはルカへと辿りついた。
うん。辿りついた。それはいいけど


何?この状態



『白!どういうことだよ!?ルカが魔物でいっぱいじゃないか!』


白の方へと視線を移せばなんとも汗だらだらな白が…



『は〜く〜?』


案の定俺は白へと詰め寄る。


「ごめんなさい…。本当にごめんなさい」


まぁ、心から謝ってるみたいだし許してやるか。

ってそんな悠長な事考えてられない!


『ヴァルファーレご苦労様!ほら行くよ白!』


ヴァルファーレから飛び降りた俺は放心状態の白に声をかけてブリッツスタジアムの方へと走った。










『…うわ……』


目の前には魔物と魔物に襲われている人たちが…
地獄に等しいと思われる光景に俺はつい目を逸らそうとしてしまった。




「うわぁぁん!」


子供の泣き叫ぶ声に俺はハッとした。

子供が魔物に襲われているのに気づいた。


『チッ…サンダラ!』



魔物は甲高い奇声をあげ幻光虫となり消えた。


『大丈夫か?』

「……ふぇ…」


俺が声をかければ安心したのか再び泣き出してしまった。
とりあえず俺は安堵の息を洩らした。


「葎!」

『あっ!白!丁度いい!この子を安全な所へ!』

「はっ!?えっ!?ちょっ!葎!?」


今は白の言葉なんて聞いていられない。そう思い俺はとにかく魔物を倒す為に走った。





『ん…?あれは…』




「アーロン(さん)!」


ありゃ!まさかの3人組を発見!
できれば癒やしたちに会いたかった…


「手伝え」

3対3の状況でもやはりティーダの戦闘慣れをしていないのがわかっているのかワッカに向かってそう言った。


あらあら。ティーダ君、不服そうな顔をしちゃって〜!

ていうか、あれアーロンこっちも見てね?あれ?俺もですか?


「闘えんのか」

『あ、いや、いける!』

ちょっ!そんな呆れ顔しないでよ!

挟み撃ちされたので俺はティーダと闘うことになった。
あ、俺とティーダがヴィーヴルっていう魔物一匹を倒すことに


『足手まといになんなよ?』

「あぁ…」


自信がないのかティーダの返事はなんとも情けない。




俺とティーダは剣をヴィーヴルに向かって構えた。

先行したのが俺だった。
地面を蹴り俺は大きくジャンプをしてヴィーヴルに向かって剣を大きく振りかざした。



ザシュッ!



…あれ?こいつ…弱くね?


心なしかティーダ尊敬してるような目で見てますが!


「あんた強いッスね!」


『そ…そうか?』


やっぱりあの3ヶ月は無駄にならなかったよ…!良かった!

あぁ、なんだこの優越感!



「葎!久しぶりじゃないか!」


どうやらワッカ達も終わったご様子で…


『なぁ、ユウナ達は?』



「安全な場所にいる筈だ」



…今気づいたのだがここでシーモアのアニマが出なかったっけ…?
魔物はいないけど…


「葎!」


『白!』


なぜか猫の方になっている白が来た。
子供はなんとか避難させることができたみたい。


『白…魔物が…』


「僕も少しだけ闘ったんだ」


白…意外と強いんだよなぁ…

ん?てことはシーモアの出番はなかったのか…ふっ、ざまぁみろ!



「おい、ユウナ達のところに行くだろ?」


『あ、うん!…って、あれ…?』



すでにアーロンとティーダはいなかった。
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