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□修行。
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海にあった船に乗りながら葎と白は話していた
『そういえば白さん。やっぱりビサイド島でユウナ達と会うんですよね…?』
「ん、次に会えるのはルカ…かな」
一拍の沈黙をおいて俺は食いついた
『ルカ!?そしたらキーリカでユウナの異界送りが見れないじゃん!』
周りからみたらただの変な光景だろう…人間が猫にすがりついて泣いているから
「でも君が強くなきゃいけないんだ。」
『―…っ…!』
白の言葉に俺はただ何も言えずにいた。
確かに強くなきゃユウナ達を護れない。
護りたい。いや護らなきゃいけないんだだから…
『分かったよ。キーリカは、我慢するよ』
「キーリカってシンが出るんだよね」
『―あ…。』
俺は焦りと動揺でいっぱいだった。
キーリカで起こったあの出来事…。
残酷だった。家は壊れ、人々は死に…。
『白…俺…』
「……」
白は俺が何を言いたいのかわかっているのであろう。
白は静かに目を瞑っていた。
『分かったよ。俺…強くなる。なってシンを倒すよ』
そう言った俺に対して白は至って真面目な顔で力強く頷いた。
『そういえば今どこに向かってるの?』
「ん、キーリカだよ」
『…キーリカ?』
「うん。用があるからね」
そう言って俺達はゆっくりとそのままキーリカに向かって行った。
余談だがこの船はきっとユウナ達が乗る船の3倍…いや5倍くらい小さいだろう…。なぜならあまり寝れるようなスペースがないから
さらにいうとこの船は操縦室と甲板くらいしかなかった…。
キーリカに着けるように俺はしばらく祈っていた。
ちなみに操縦しているのは白だった。もちろん人間バージョンで。