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□まだいない君。
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『ごちそーさまでした!』

ワッカの家に案内された葎は早速ユウナとルールーから食べ物を貰い勢いよく食べ物に食らいつきたった今食べ終わったところである。しかしその量はとても人間が食べ切れなさそうな量だった。
勿論、ルールーとユウナは唖然として葎を見た。

『ありがとうな!こんな美味しいものをくれて!』

「いいの!困っている人は見逃せないし」

「あんた悪そうな人にみえないし」

『え?そうか?そう言ってくれると嬉しいな』

そう言って葎はニカッと満面の笑みをみせた。


『あ、そうだ。俺探している猫がいるんだ!』
「猫?」

葎の言葉にユウナはそう言って可愛く首を傾げた。そんな姿をみた葎は出そうになる真っ赤な液体はなんとか抑えて"うん"と言って頷いた。
「こんにちわ」

「「「『?』」」」

突然現れた訪問者に4人の視線はその人に移された。

『…誰?』

「あぁ、君に用事があるんだ」

『……俺?』


その男は葎に向かって指を指していた。葎は不思議そうな顔をしてルールーとユウナに"ちょっと行ってきます"と言って出て行きその男の後をついて行った。


(誰だあの男は…?)
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