十三支

□壱話
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[草摩家]


「ねぇ、春姫。」


ポツンと私の名前を呼ぶ謙人。


「何?」


「春姫、学校行ってきて」



「うん。いいよ」



由希君のことかな?



「あと、紫呉の家に住んでもらうことになったから。」



「分った。週二回はくるよ」




「当たり前」



「うん、じゃぁ、支度するよ。」






私はパタパタ音を立てて、謙人の元から去っていった。
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