十三支
□壱話
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昔々の話。
猫が置いてきぼりにされてしまった
悲しい話。
「神様、どうかお願いです」
そんな風に願いを言う猫。
ねずみさんに騙されてしまった猫。
悲しいのは一人になることだった。
多分、本当に猫が騙されて、一人になってしまったのならそう思うだろう。
ねずみを嫌ってしまうのも当然じゃない？
そうとも思う。
だか、物語なんて嘘なんてものが多いんだよ。
ねぇ?そうでしょう？
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