刻ヲ超エテ
□さんわ
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ガチャガチャ
「なぁ、優…
優がタリズマン作るってのは知ってるさ…」
『はい、言いましたし…』
「だからって、何で俺まで巻き添えにされてるんさ〜」
ラビはコムイに用があっただけだった。
なのに、優は人手の欲しさにラビを捕まえた。
『実は明日の夜までに30個作りたいんです。』
「Σさささ、30!!?」
『あ、コムイ室長さんとリーバーさんと同じ反応』
優はラビにそう言うと、ラビは目を見開き、優はそれを小さく笑う。
「ってか、コムイは?」
『コムイ室長さんは人手を探しに行ったんです。
でも、リーバーさんが逃げたって言って、コムイ室長さんを探しに行きました。』
「成る程ね…ι」
『ラビさんって、イノセンスはどんなの何ですか?』
優はタリズマンを作りながら、ラビのイノセンスを聞く。
「お♪聞いちゃう??
俺のイノセンスは、これさ!」
そう言ってラビは腰の辺りから『槌』を出した。
『…槌?』
「当ったりさ〜!
にしても、何で聞いたんさ?」
『えっと、やっぱり短期間でも、一緒にいる人なら色々と知っていた方がいいですよね?
だから、神田さんにも聞いたんですけど、睨まれました…』
優は理由を言うと、次はシュンと落ち込んだ。
「ユウに話し掛けるなんて、勇気あるさ〜ι
子供なら尚更、勇気があるさね…」
『?そんなに怖がられているんですか?』
優が眉を潜め、聞くと、ラビはジェスチャーをしながら、優に教える。
「そりゃあ、もう…
何たって、ユウは子供を捕まえるなり、取って食うんさよ〜?
まるで、鬼そのもn」
「上等じゃねェか、馬鹿兎…」
『「………へ?」』
鬼がやってきた。
優とラビは冷や汗を掻きながら、ぎぎぎと音を立て、後ろを振り向く。
「あ、アハハハハ、コンニチワ、ユウ」
「あ"?」
『「ひぃい!!」』
二人は神田の眼とばしに、悲鳴をあげる。
「な、なな、何でユウが此処にいるさ!?」
「あ?いちゃワリィかよ?
俺はコムイに用があったんだよ。」
『へ?神田さんもラビさんと目的一緒なんですか?
コムイ室長さんなら、ちょっと前に出て行きましたよ?』
「…チッ」
『Σひっ』
優はビクビクしながら言うと、神田は舌打ちをし、部屋から出て行こうとする。
『Σはっ待って下さい!!』
ガシ
「っな!」
『ふ、ふふふ、エクソシスト二人目、捕獲です。
きーっちり、働いてもらいますよ!』
「はぁ!?」
「じゃあ、ユウは俺の次の巻き添え2さね」
捕まった神田を笑うように言うラビ。
当の神田は訳が分からないと言うような顔をしている。
『三人で最低8個は作れる!うん、よし!!』
「??」
「×2されたさ…」
意味が分かっているラビは、ははっと笑う。
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