刻ヲ超エテ
□さんわ
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ガチャガチャ
ガチャ
「……ι」
ガチャガチャガチャ
「……ιι」
ここはコムイのプライベート実験室…
「…室長、どうしたんスか?あの子…」
「う〜ん…ι僕にも、よく分からないよ」
リーバーは実験室を貸しているコムイに聞いた。
だが、コムイも首を傾げ、理解出来ないというようだった。
「優くん、何を作ってるんだい?」
そこにはコムイから無理矢理、実験室を借りた優の姿があり、優は何かを熱心に作っていた。
『タリズマンです。
説明は後でしますから手伝ってもらえませんか?』
「え、あ、うん…ι」
優は振り返ると、手伝いを要求した。
「タリズマンなら沢山あるけど、何でまた作るんだ?」
『ぇっと…リーバーさんでしたよね?
僕が作っているのはタリズマンですが、この時代より、もっと強化したタリズマンを作っているんです。
できれば、沢山作りたいので、リーバーさんも手伝ってもらえませんか?』
「お、おう」
リーバーは優の真面目さに驚きつつも、優の手伝いに取り掛かる。
『明日の夜までに、30個は作りたいんです。』
「「Σ30個!!?」」
『はい。だから、エクソシスト以外で手の空いている方がいれば、その人達にも手伝うように頼めませんか?』
「そ、うだねぇι
ま、僕が聞いてくるよ♪
リーバーくん、優くん頑張っててね♪」
コムイはそう言うと、スキップしながら、実験室を出て行った。
『あはは、コムイ室長さんって面白い方ですね。
それに頼りになります。
室長なのに、自分から皆に頼みに行くなんて…』
「…そうか?
(絶対逃げた!こんなに忙しいんだったら、あの巻き毛やらねェからな…)」
『…リーバーさんってコムイ室長さんに対しての信頼薄い…。』
優はリーバーの心をワザとじゃないが、見えてしまい、ちょっとじと目で見る。
「Σ心の中、読んだ!?
ってか、信頼も何もあの巻き毛は仕事ですらも嫌がるからな…」
『…頼んで良かったかな…』
リーバーの話しを聞いて、優は何か心配になってきた。
「ちょっと、室長を探して来るよ。
悪いが、ちょっと待っててくれると嬉しいな…」
『…分かった。
でも、明日までになんて僕にも無理があると思っているから、早く帰って来てね?場合によってはエクソシストを巻き込んでいいから』
「Σあ、ああ…」
リーバーは優の最後の言葉を聞こえなかったように、耳に入れず、実験室から出て行った。
『さて、やりますか』
優は自分の顔を軽くパチンと叩き、作業に入る。
ガチャ
「コムイー」
『…あ』
「あ」
ナイスタイミングだ。
ラビが入ってきた。
†