刻ヲ超エテ

□にわ
1ページ/8ページ






――――チュンチュン



鳥達の囀りが聞こえる中―…


黒の教団は今日も同じ朝を迎える…



ただ…


違う事は…











ラビーーーー!!(怒



『アハハハハ!ギャハハハハハハハハ、ハハッ!』



『あ、ラビ、アレン、リナリーおはよう』



『優、おはよう…』




23世紀から来た少年、少女がいる事ぐらいだ。





『朝からアレンどうしたの?』



『それがね、ラビがアレン君に悪戯をしたのよ。ほら、見てあの顔…』




小リナリーが小アレンの顔を指すと優は口を抑えた。



『プッ…こ、これはひど過ぎる…ふ、はっあはははは!』



『あ、やっぱり?私もそろそろ堪えれな、い…あははははははは!アレン君の顔、おっかし〜!キャハハハハッ』



小アレンの顔を見るなり、優と小リナリー大爆笑した。




『笑わないで下さいよ!』



『だっ、て…鼻からヒゲ生えてるしっ…フハッ…おでこは肉って書かれてっっあはははは!』



『しかも目を閉じてをまた目が出るからっあははは!』



『アレン、良かったな…
二人に爆笑してもらって!』



嬉しくないです!!



小アレンは逃げる小ラビをまた追い掛け始めた。




『アッハハハハ!アァ〜レン、こっちまでお〜いで〜♪』



『ぜってぇ捕まえるっ!!』



『無理無r《ドン》うおっ!?』



小ラビは前を向いていなかったため、誰かにぶつかった。



『だ、誰!?』



小ラビはぶつかった相手を見るために顔を上げた。



「…」



『…ι仏頂面の兄さん……』



そこにいたのは凄く不機嫌そうな顔をして立っている神田だった。



「…邪魔だ」



『え?』



神田はそれだけ言うと、小ラビの横を通り、外の方へと行った。



『…』



「…」



その行く途中で小アレンは神田を睨んだ。




「…ふっ…変な顔…」



『拍ホっ!?違っ!これはラビが!』



小アレンは神田が笑った事に驚いた後、自分の顔について否定した。


だが、神田は最後まで聞かずに外へ行ってしまった。



『アレン、どうしたん?』



『…なんでもない…
ってか、顔洗ってきます。』



小アレンはムスッとした顔で洗面所の方へ行った。




『?何かあったのかな??』



小リナリーはそれを心配そうに見ていた。



『さぁ、アレンの事だから…って、あ!』



『どうした?』



『狽「、やっちょっと…ι
部屋に戻って来る。』



『?いってらっさーい』



優が急いで走る姿を小リナリーと小ラビは見送りながら手を振った。




『何かあったのかな?アレン君も優も…』



『アレンはよく分かんねェけど、優はアイツからの心の通信じゃねェ?』



『…勇?』



『多分だけど』



小ラビはそう言うと、お腹を鳴らした。



グゥ



『…』



『…ぷっラビってば、もうお腹減ったんだね』



小リナリーは口を抑え、笑った。



『今から食堂に行く?
アレン君ならすぐに来るだろうし、優も勇との通信が終わったら来るんじゃない?』



『そうかな?』



『そうよ。私もお腹減ったし、行こ?』



小リナリーは小さくお腹を鳴らし、照れるように頬を染めた後、食堂の方向を指で指した。




『こっちだったよね?』



「違いますよ」



『あれ?…………え?』



小リナリーが小ラビの手を取り、行こうとすると後ろから声がした。



『アレンさん』



『ワォ、アレンだ…』



二人がアレンに気づき、振り向くとアレンはニッコリと微笑んでいた。



「おはようございます。リナリー、ラビ」



『おは、ようご、ざいます…』


『おはよう♪』



小リナリーは片言で挨拶をした。



「それより、食堂でしたよね?
食堂はこっちですよ。そっちはコムイさんプライベートの部屋があるので、行ったらダメですよ」



『そうなん?』



「はい。それに、僕も食堂に行こうとしてたので、一緒にどうです?」



『んじゃ、よろしく』



「そうと決まれば早く行きましょう!!」



ガシ



『『…へ?』』



グン





小リナリーと小ラビはアレンに引っ張られながら、食堂に行った。












次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ