刻ヲ超エテ
□にわ
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――――チュンチュン
鳥達の囀りが聞こえる中―…
黒の教団は今日も同じ朝を迎える…
ただ…
違う事は…
『ラビーーーー!!(怒』
『アハハハハ!ギャハハハハハハハハ、ハハッ!』
『あ、ラビ、アレン、リナリーおはよう』
『優、おはよう…』
23世紀から来た少年、少女がいる事ぐらいだ。
『朝からアレンどうしたの?』
『それがね、ラビがアレン君に悪戯をしたのよ。ほら、見てあの顔…』
小リナリーが小アレンの顔を指すと優は口を抑えた。
『プッ…こ、これはひど過ぎる…ふ、はっあはははは!』
『あ、やっぱり?私もそろそろ堪えれな、い…あははははははは!アレン君の顔、おっかし〜!キャハハハハッ』
小アレンの顔を見るなり、優と小リナリー大爆笑した。
『笑わないで下さいよ!』
『だっ、て…鼻からヒゲ生えてるしっ…フハッ…おでこは肉って書かれてっっあはははは!』
『しかも目を閉じてをまた目が出るからっあははは!』
『アレン、良かったな…
二人に爆笑してもらって!』
『嬉しくないです!!』
小アレンは逃げる小ラビをまた追い掛け始めた。
『アッハハハハ!アァ〜レン、こっちまでお〜いで〜♪』
『ぜってぇ捕まえるっ!!』
『無理無r《ドン》うおっ!?』
小ラビは前を向いていなかったため、誰かにぶつかった。
『だ、誰!?』
小ラビはぶつかった相手を見るために顔を上げた。
「…」
『…ι仏頂面の兄さん……』
そこにいたのは凄く不機嫌そうな顔をして立っている神田だった。
「…邪魔だ」
『え?』
神田はそれだけ言うと、小ラビの横を通り、外の方へと行った。
『…』
「…」
その行く途中で小アレンは神田を睨んだ。
「…ふっ…変な顔…」
『拍ホっ!?違っ!これはラビが!』
小アレンは神田が笑った事に驚いた後、自分の顔について否定した。
だが、神田は最後まで聞かずに外へ行ってしまった。
『アレン、どうしたん?』
『…なんでもない…
ってか、顔洗ってきます。』
小アレンはムスッとした顔で洗面所の方へ行った。
『?何かあったのかな??』
小リナリーはそれを心配そうに見ていた。
『さぁ、アレンの事だから…って、あ!』
『どうした?』
『狽「、やっちょっと…ι
部屋に戻って来る。』
『?いってらっさーい』
優が急いで走る姿を小リナリーと小ラビは見送りながら手を振った。
『何かあったのかな?アレン君も優も…』
『アレンはよく分かんねェけど、優はアイツからの心の通信じゃねェ?』
『…勇?』
『多分だけど』
小ラビはそう言うと、お腹を鳴らした。
グゥ
『…』
『…ぷっラビってば、もうお腹減ったんだね』
小リナリーは口を抑え、笑った。
『今から食堂に行く?
アレン君ならすぐに来るだろうし、優も勇との通信が終わったら来るんじゃない?』
『そうかな?』
『そうよ。私もお腹減ったし、行こ?』
小リナリーは小さくお腹を鳴らし、照れるように頬を染めた後、食堂の方向を指で指した。
『こっちだったよね?』
「違いますよ」
『あれ?…………え?』
小リナリーが小ラビの手を取り、行こうとすると後ろから声がした。
『アレンさん』
『ワォ、アレンだ…』
二人がアレンに気づき、振り向くとアレンはニッコリと微笑んでいた。
「おはようございます。リナリー、ラビ」
『おは、ようご、ざいます…』
『おはよう♪』
小リナリーは片言で挨拶をした。
「それより、食堂でしたよね?
食堂はこっちですよ。そっちはコムイさんプライベートの部屋があるので、行ったらダメですよ」
『そうなん?』
「はい。それに、僕も食堂に行こうとしてたので、一緒にどうです?」
『んじゃ、よろしく』
「そうと決まれば早く行きましょう!!」
ガシ
『『…へ?』』
グン
小リナリーと小ラビはアレンに引っ張られながら、食堂に行った。
†