君のその手を

□17章:寒い日の必需品。
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「あ゛ー…寒っ… ただいまー…」




ブルッと身体を震わせて、帰宅の言葉を発しながらリビングの扉を開けたが…愛しい彼女の姿がなかった。




「ぅお!?」



…と思ってたら…いた。







思わず、目をゴシゴシと擦ってみたが彼女に間違いない。



だけど、その姿は――



カタツムリ…いや…のようだった。







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