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□結局こうなる運命
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好き。大好き。愛してる。


この世界に存在する全ての愛の言葉を捧げたって全然足りない。


この人生で彼に出会い、彼の傍で生きている───それだけで私は幸せ。これ以上を望むなんてとてもできない。


それに私はシスターで彼は司教。神に仕え、神を愛し、神のために生きることを誓った。私と彼が結ばれることなど、万に一つも無い。


だからこの想いは胸に秘めておく。彼にも、他の誰かにも知られないように。


私はきっと最期の時まで彼を愛し続ける。そしてこの胸に秘めた想いを天まで持っていこう。












リーンゴーン

   リーンゴーン……





ある朝、死を知らせる鐘が教会に響き渡った。死んだのは、彼だった。


聞くところによると、彼は黒法術を使って教会に逃げ込んだ罪人を殺していたのだとか。


黒法術を使うという禁忌を犯したけれど、皆から慕われる存在であった彼を非難する者は誰もいなかった。







「……バスティンさま………ッ」



誰もいなくなった墓石の前で私は泣き崩れた。あぁ神様、どうか今だけは彼を想って泣くことをお許しください。



「バスティン様………私はあなたを愛しています」








結局こうなる運命



(出会ったときから分かっていたの。私と彼は絶対に結ばれないってこと)






それでも私は彼を愛し続ける。天へ還る、その時まで。



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