短編小説

□幻想世界の住人達 取扱い説明書
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記憶の守護者

藤澤 賢斗

能力:自転車を自在に扱う程度の能力

眠れる力を呼び覚ます程度の能力

危険度:極低

人間友好度:高

主な活動場所:人里



八雲紫の手引きにより、幻想郷にやってきた外来人の青年。
性格は温厚で、人当たりも良く誰に対しても優しい。※1
但し、友人や仲間を馬鹿にされたり傷つけられたりすると物凄く怒る。
正義感が強く、曲がったことを嫌う。
人の笑顔を見るのが好きで、笑顔を曇らせる存在には容赦しない。※2
普段は至って真面目であるが、テンションが上がると途端にバカ騒ぎに自ら参加し、一緒に騒ぎ始める。
彼の意外な一面である。
子供の面倒を見るのも好きで、よく寺子屋で上白沢慧音の手伝いを頼まれている。
子供とその親からも厚く信頼されているようだ。

自分の店を持っていて、評判も中々良い。
外の世界ではコンビニと呼ばれているらしく、24時間営業と言うのは今までになかったので非常に便利である。
又、24時間営業という特性上妖怪も頻繁に通っているので、夜中に一人で訪れるのはあまりお勧め出来ない。
と、言っても訪れるのは友好的な妖怪ばかりなので気にする程でもないのかもしれない。
人手不足なのか、偶に妖怪もアルバイトとして働いている姿を目撃する事ができる。
あの風見幽香がレジに立って接客している姿を目撃した時は流石に驚いた。
これも彼の人柄の成せる技だろう。※3



目撃報告例

・里内を妙な乗り物に乗って移動していた。
後ろに阿求様を乗せている姿は見ていてとても微笑ましい。
前の籠にはよく犬が乗っているようだ。(匿名)

あれは外の世界の乗り物で、自転車と言うらしい。
最も普及している乗り物の一つで、個人で移動する際に便利なんだとか。
私も遠くへの移動の際にお世話になっている。
乗り心地は非常に良い。
因みに籠に乗っているのは犬ではなく、彼の相棒兼親友の妖狼である。※4

・歴史が好きなのか、私の話を真面目に聞いてくれる。
話し甲斐があるものだ。(上白沢慧音)

何でも学生時代に一番得意だった教科なんだとか。
稗田邸にもよく遊びに来ては歴史の資料を閲覧していく。
嬉しい限りだ。

・初めてできた私の弟子で、飲み込みも早く非常に教え甲斐があります。
何より私の事をちゃんと本名で呼んでくれますし!
妹様の面倒も良く見てくれるので助かります。(紅美鈴)

紅魔館でよく稽古をつけてもらっている。
彼曰わく、「みんなの笑顔を護りたい。そのためには、俺自身が強くなる必要があるから」だそうだ。
立派な心掛けである。
悪魔の妹、フランドール・スカーレットに懐かれるのも流石と言わざるを得ない。

・紅茶の入れ方を習いによく来るわね。
とても熱心に聞いてくれるから教え甲斐もあります。
彼とも親しいし、仲良くして損はありませんわ。
これからも良い関係を築いていきたいものね。(十六夜咲夜)

一説によると、私の為に紅茶の美味しい入れ方を習っているとか。
本当ならばとても嬉しい。
仲良くする動機が不純な気がしないでも無いが……。

・阿求と一緒に居るのをよく見かける。
妬ましい(゚言゚)((゚言゚))

嫉妬は帰れ。
そして自重しなさい。

対策

対策と言っても、彼自身が人間であるのでまず襲われることは無い。有り得ない。
但し目の前で悪事を働くとその限りではない。
前述した通り、非常に強い正義感の持ち主なので全力で潰される事は目に見えている。
強いて言うなら、悪事を働かないことか。

彼は戦う時に変身する。
比喩ではなく、文字通り姿が変わるのだ。
何でもその姿は外の世界では仮面ライダーと呼ばれているらしく、正義の象徴らしい。
その戦闘力は凄まじく、並みの下級妖怪をあっさりと蹴散らし、中級妖怪とも互角に渡り合う程だ。
しかし、彼自身は争いごとを好まないので手を出さなければ戦うことはまず無いだろう。

甘いものが好きなようで、よくチョコレートを口にしている姿を見掛ける。
彼と仲良くしたいなら、甘いものを切欠にするのも一つの手だろう。

※1 女性に対して特に優しい。
彼の良いところでもあるが、複雑だ。

※2 つい先日も、里人が被害を受けた悪質な新興暴力団をたった一人で壊滅に追い込んでいた。

※3 断言。

※4 次ページで詳細を。
犬扱いの原因は私が躾をした為でもあるが、その辺りはご愛嬌と言うことで。
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