対極(だからこそ、)

□05.
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うおっ、知らない奴が居るアル!新八ィ、こいつ誰アルかー?…銀ちゃんに聞きたいことがあって、今は待ってる?そーかそーか、災難だったなァ。早朝なら銀ちゃん居たネ。

え、冬那?勿論知ってるアル!ニコチン野郎と付き合わされてる可哀相な女ネ。そんなことはないって冬那は言ってたアルが、あれは絶対脅されてるヨ。可哀相な冬那!私が助けてあげないとダメネ!
…ふむふむ。お前は冬那についての話を聞きにきたわけだ。もう結構言っちゃったけど、これ以上は高く……酢昆布!しかも十五箱!?こ、これ、私にくれるアルか…?キャッホォォイ!私の知ってる範囲、なんでも喋っちゃうぜ!!!もぐもぐ。

冬那は私と同じ匂いがするアル。戦闘面だったら絶対、そこの駄眼鏡より役に立つうえ、そこらへんのチンピラなんか目じゃないネ。真選組のサドをも顎で使える所をみると、相当な実力者ダヨ。…曲がったことが好きじゃないのは、確かにニコチンと似てるアル。二人が惹かれ合っても間違いは無いかも、アル。認めてねぇけどな。
で、姉御と同じくらい優しくて、いつも酢昆布くれるネ。お金には苦労してないみたいで、ちょっぴり羨ましいヨ。正直、銀ちゃんとくっついてほしかったアル。そうすれば、あのマダオが直ってた気がする…いや、絶対直ってたヨ!
冬那の美貌なら、もっといい男がつれたアル。これは私だけじゃなくって、色んなヤツが思ってることネ。え、例えば?うーん…私の知ってる奴等は全員ダメダメネ、冬那に釣り合う男は居ない!

私から話せるのは、これくらいしかないアル。実は、冬那とはあんまり関わりがないヨ。私と会う時はいっっっつもサドの野郎も一緒ネ!キィーッ!!

…冬那を一言で表わすアルか?難しいアルー。
………うん。これネ!




第二の姉御





「ただいまー…。ん、こんな綺麗な靴あったっけか?」

「!」

「あ、今の声は銀ちゃんアル!銀ちゃーん!!」

「ったく、聞こえてるっつーの………お?」

「お帰りなさい、銀さん。お客さんですよ。依頼だそうです。」

「マジでか。いやぁ、待たせちゃってすいません。」

「銀ちゃんの知ってる冬那を、バーンと教えてあげるヨロシ!」





12.04.13



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