HIKAGE SERIES
□X
2ページ/5ページ
「いやー、本当に君との会話は楽しいよ」
「ありがとうございます」
スネイプはサジタに誘われて、家族での食事会に呼ばれた。
「私はそろそろ…」
スネイプがそろそろ失礼しようとすると、お酒の入ったサジタはなかなか帰そうとしなかった。
「お父様!スネイプさんも、明日お仕事があるのよ!いい加減にしなさい」
娘である、ベガに怒られサジタはシュンとしたのもつかの間、ウェイターがテーブルまできて
「お食事中失礼します。別室にファーシム様がお見えです」
「なに!あの堅物かが!なら挨拶にいく、ベガ!」
「じゃあ、スネイプさんをお見送りしてから行きますから、先に行っててください」
2人は席を立ち、出口へと向かった。
「今日はすいません、いきなりお呼び出しして」
「いえ、気にしないでいただきたい」
出口に向かう道みち、スネイプはウェイターの言葉が気になっていた。アリスが旅立ってから、ファーシム家との関わりも減ってる。挨拶にいったところで、今はお見合いをしてしまった身…合わせる顔がないかと思いながら、スネイプは扉を開け、ベガを先に通した。
すると、ベガが足を止め、
「あら、アリスさん」
その声にスネイプは耳を疑った。
_