HIKAGE SERIES
□Ⅵ
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ホワイトに諦めてほしいと言われた時からアタシはぼーっとしていた。
「ねー、食べないの？」
『あーうーん』
「アリス～？」
『あーうーん』
「駄目だアリスが壊れた」
「ねー、マリア。昨日何があったのよ？」
「わからないの、昨日寮に戻ってきたときからこれだから」
二人は同時にため息をつき、残る男子は何も触れずにもくもくと朝食を食べた。
「食べないと体力持たないよ」
『あーうーん……本気で恋しちゃったみたい』
アタシの呟きに女子二人は直ぐに反応を示した。
「誰が!!」
「誰に!!」
『……ホワイトが先生に』
朝食を黙々と食べてた男子二人がフォークを同時に落とした。
「嘘でしょ？」
「そうよ!!ソレにスネイプは薬のせいであーなったのよ!!」
『偽の恋心を引き起こしたの……もうどうしようも出来ない』
「解毒薬はまだなの？」
『……まだまだ』
一瞬にして、アタシ達みな黙ってしまった……
解毒薬はどう頑張っても１ヶ月以上は掛かる
早く助けなきゃいけないのに……
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