HIKAGE SERIES
□+α
1ページ/4ページ
“…じゃあ、また書くね。”
「はぁ…」
ため息をついて、便せんを封筒にしまい暖炉の火を見つめれば…
「ここにいたの……あっまた、見てたの?」
そこにちょうどハーマイオニーが現れ
「…別にいいでしょ…今日も図書に?」
手紙を読んでいた事を指摘され…
「ええ…じゃなくて、そろそろ諦めなさいよ…もう、半年以上たつのよ」
読んでた手紙は半年も前に来たもの……差出人はそう、アリスから。
「…わかってるよ」
「まだ、寂しいの?」
「まーそりゃ…でも、前に進まないといけないのもわかってる」
「そうよ…本当の別れがもうすぐそこまで来てるのよ」
気づけば、アリスがいなくなって一年が経とうとしていた。
向こうに行った、アリスもしばらくは手紙をこまめにマリア宛に届けていたが、それも気づけばなくなり。マリアの心にぽっかりと穴が空いていた。
そして、さらにぽっかりと穴を空けてしまいそうな事が、もう目の前に…
そう、とうとう自分たちの卒業の日が訪れようとしてた。
「あっ、ここにいたんだ」
そこにハリーが帰ってきた。
「ハリー?どこにいたの?」
「図書室だけど?」
卒業後、ハリーはどうにか闇払いの見習いなる事が決まった。
ハーマイオニーはよくわからないものに…、そのうちロンと結婚するだろうと、マリアは予想してる。
肝心のマリアはヒーラーになる事を選んだ。五年生の時、あんなに必死で勉強した魔法薬を活かせる仕事を選んだのだ。
「ハリー?それでロンは?」
彼女である、ハーマイオニーは心配なのだろう…未だに進路が決まってないのはロンのみだから…
「今マクゴナガルと話してるよ」
「そう…」
彼女は心配で仕方が無いらしい。
マリア達の卒業まで、もう少し…
→