HIKAGE SERIES

□+α
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“…じゃあ、また書くね。”


「はぁ…」


ため息をついて、便せんを封筒にしまい暖炉の火を見つめれば…


「ここにいたの……あっまた、見てたの?」


そこにちょうどハーマイオニーが現れ


「…別にいいでしょ…今日も図書に?」


手紙を読んでいた事を指摘され…


「ええ…じゃなくて、そろそろ諦めなさいよ…もう、半年以上たつのよ」


読んでた手紙は半年も前に来たもの……差出人はそう、アリスから。


「…わかってるよ」


「まだ、寂しいの?」


「まーそりゃ…でも、前に進まないといけないのもわかってる」


「そうよ…本当の別れがもうすぐそこまで来てるのよ」


気づけば、アリスがいなくなって一年が経とうとしていた。
向こうに行った、アリスもしばらくは手紙をこまめにマリア宛に届けていたが、それも気づけばなくなり。マリアの心にぽっかりと穴が空いていた。
そして、さらにぽっかりと穴を空けてしまいそうな事が、もう目の前に…
そう、とうとう自分たちの卒業の日が訪れようとしてた。


「あっ、ここにいたんだ」


そこにハリーが帰ってきた。


「ハリー?どこにいたの?」


「図書室だけど?」


卒業後、ハリーはどうにか闇払いの見習いなる事が決まった。
ハーマイオニーはよくわからないものに…、そのうちロンと結婚するだろうと、マリアは予想してる。
肝心のマリアはヒーラーになる事を選んだ。五年生の時、あんなに必死で勉強した魔法薬を活かせる仕事を選んだのだ。


「ハリー?それでロンは?」


彼女である、ハーマイオニーは心配なのだろう…未だに進路が決まってないのはロンのみだから…


「今マクゴナガルと話してるよ」


「そう…」


彼女は心配で仕方が無いらしい。


マリア達の卒業まで、もう少し…




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