HIKAGE SERIES
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次の日、案の定マリアの機嫌は悪いままで、いつかのアタシ達が蘇った。
『そうだハーマイオニー…勉強を見てほしいんだけど』
「アリスがそんなことを言う何て珍しいわね」
『卒業試験用に勉強しないといけなくてさ……魔法薬と薬草は出来るけど、他のはちょっとね』
「別に構わないわよ」
『ありがとう』
そして、午後の魔法薬の授業後、教室に残ってみた。
『話聞きました?』
「ああ、聞いたが…なぜ黙っていた」
『えっ、それは…』
マリアと同じだ……
「我輩は信用できないか」
『そんなことない……でも』
「……話してほしかった」
彼の背はとても寂しそうだった。
『……ゴメン……なさい』
「…夕食に遅れるぞ」
『うん』アタシは教室をでて、広間に向かった。が、食欲はなかった。理由は彼の言葉が頭から離れなかったから…
その日から彼のところに行きずらくなり、暇があれば勉強して時間を潰したが…
「で、こうなるから……ちょっと聞いてるのアリス!!」
『え…あっゴメン、もう一回…』
全く身に付かなかった。
「はあ、もう三回目よ……どうにかして解決しなさいよ、アリスらしくないんだから」
机に伏せたアタシからなにかが抜けていく気がした……
そんなある日、アタシは校長室に呼ばれた。そこには忙しいはずの父さんが…
『なにしてんの?』
「やぁ、お前に話があってな」
『ふーんそう』
すると校長が口を開いた
「父上の話の前にわしの話をしてもいいかの」
『…はい』
校長の話は試験についてだった。実施日は5月の終わり…一般の期末より早い。そして今4月、1ヶ月ぐらいしかない。合格点は9割以上、優であること。厳しい条件だ。そして、最後の言葉には驚いた
「6月の半ばに卒業とする」
『えっ、6月ですか?』
耳を疑ったが、あとは父に聞けと言うので、校長室をでた。
『で、なに?』
「7月に俺の定期発表会をやる、そこでお前も発表しろ」
『何を?』
「あの研究をだ……そのために6月に卒業にしてもらったんだ、準備のためにな」
『……そう』
「さぁ、案内しろ!!」
『へ、どこに?』
「わかるだろ?」
……もしやと思うが
すると父が手紙をちらつかせた。それには、“招・待・状”と書かれてる
『スネイプ先生を呼ぶの?』
「ああ、俺の研究を気にってくれてるみたいだからな、それに未来の婿だろ?」
『ちょっと、馬鹿な……こと…い…』
タイミングよく彼が現れてしまった
「…ミスター・ファーシム……なぜあなたが」
「初めましてだね、スネイプ君。君とは研究についていろいろ話たいが、今日はこれを私に来ただけなんでね」
父さんは彼に招待状を渡し、「その時はじっくり話そう、あと娘をよろしく!!アリス、俺は忙しいんだ、じゃあな」と、言って帰った父に……
『ちょっ、あんたは自由すぎんのよーーー!!』
と、叫んだ…
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