HIKAGE SERIES
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場所は変わり、医務室では……
「アリス……お願いだから目を覚まして」
マリアはベットの横で膝たちの状態でアリスの手を握っていた。
ベッドの上の#NAME1##は苦しそうに唸り、大量に汗をかいた。
「熱……上がり続けてるわね」
向かいに立つハーマイオニーが体温計手に呟いた。
「……このまま目を覚まさないなんて」
「ちょっと、マリア!!何言ってるのよ!!」
言い争いを始めた二人を必死でハリーとロンが止めていると
「騒ぐのなら出ていきなさい!!」
ピシャリとマダム・ポンフリーが止めた。
「助かりますよね?」
「今はなんとも言えません……原因が分かればいいんですがね」
マダム・ポンフリーが分からないんじゃ……駄目かも知れないと、四人が思っていると。
「アリスは我輩が直す!!」
五人の前に正気に戻ったスネイプが
「先生、戻った「アリスの症状は?」……えっはい」
そこからスネイプはマダム・ポンフリーから話を聞くと、その日からスネイプによる治療が始まった…………が、
「…変わらんか」
「先生?」
「クウィスか何だ?」
「アリスの薬、飲んだんですよね?」
「だからこうしてここにいるのだが」
「……本当に、完成してたんですね」
「……ああ。クウィス、こいつの研究していた所を知っているか?」
「ええ、まぁ」
「連れていけ」
「えっちょっ、先生!!」
マリアとスネイプはアリスの研究室に向かった。
「ここです」
スネイプは研究室の扉に手をかけたが、びくともしない。「鍵か…」杖を取り出して呪文を唱えたが開かない。隣に立つマリアを見たスネイプ…
「普通には開きませんよ…合言葉じゃないと」
「合言葉はなんだ?」
「それぐらい思い付いて欲しいんですけどね、まぁ今は急ぎですしね」
マリアはそっと扉に手を重ね合言葉を唱えた。
「ふぅ……S、E、V、E、R、U、S」“ガチャ”
扉は簡単に開き、マリアは中に入ったが、スネイプは固まっていた。
「あー、合言葉に驚いてるんですか」
「なぜ」
「名前を呼べないこと気にしてたみたいですよ。だから、練習してたんじゃないですか?まぁ、ひねくれものだから、一文字ずつだったんでしょうね」
「……そうか」
スネイプはやっとなかに入り、部屋を見渡して気になるレポートを見つけ、あのメモの内容に関わるものだとわかり、それをローブのポケットにしまった。
「我輩はもう行くが」
「私も行きます!!」
二人が出ると再び扉は固く閉じた。
それから数日後、アリスの具合は大分よくなった。
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