HIKAGE SERIES
□Z
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あの日は出張で夜遅くに戻った。あいつへの土産と共に……だが、
「何をしている、ミス・ホワイト」
何故かホワイトが我輩のソファーに座っていた。
「おかえりなさい、先生……それにしても先生って茶葉の種類多いですね」
何故コイツは優雅に我輩の紅茶を…
「何故、ここに入れた」
「そんなの何日もここに通っていればわかりますよ!!」
「……その為だったのかアレは」
「ええ、先生なら気づかれるかと思ってましたが」
違いましたね。と言うホワイトを怒りに任せ胸ぐらを掴み無理矢理立たせ。
「何を企んでいる!!」
「ええ、もちろんですよ、先生」
次の瞬間、我輩の唇に奴の唇が重なり何か液体が入ってきたのはわかったが……
「好きだ、ベリー」
「私も、セブルス」
何かに支配された我輩の意識はホワイトへの執着でしか無かった。自然に唇を重ね、暫く離さないでいれば、扉が開く音がし、ホワイトから離れてそちらを見れば
『えーと、その』
戸惑うアリスの姿を最後に意識は途絶えた。
そして、今、我輩は手に握る瓶を見つめ「よくやったな…アリス」と呟き部屋へと向かう。
「セブ?」
部屋にはいればやはりホワイトは待っていた。まずはこいつをどうにかしなければ…極力ホワイトを見ないように薬を探すフリをしていると、見たことのないメモを見つけた。その字は見覚えのあるものだったが、意味がわからない…
一つの薬を掴み、ホワイトの方に振り返り
「これを持っていきなさい、ホワイト」
「ちょっと、セブ!!今私のこと…」
「お遊びは終りだ。今回は我輩にも非がある、今すぐ黙って出ていきたまへ」
「……諦めないから」と、小声で呟くと奴は薬を取り大人しく出ていった。案外簡単だったか…
ふと、あることを思い出し。部屋中をひっくり返しあるモノを見つけ、急いで医務室に向かった。
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