HIKAGE SERIES
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あの件で、
私は罰則を受けることになったわけで
「不当すぎる!!」
「全くよ!!」
『はいはい』
って、二人はお冠だったのは言うまでもなく。アタシは特に気にすることはなかった。
罰則の内容は学校の清掃。マグル式で床を磨くだけのこと。特に苦でもなく、期限もクリスマス休暇まで…約1ヶ月の罰則。
まぁ気晴らしには丁度いいものを与えられた。
今日も罰則はあるわけで、普段通り廊下を磨いてると、あれが来た。
「向こうに磨き残しがあったが」
『お暇ですね』
時々、様子を見に来る彼…
多分ホワイトに相手にされないのだろう
それにしても強力な薬なはずなのに自分が予想してたより効果が薄い気がした。
「此れはお前のか」
磨く手を休め、彼を見れば見たことのない小さい巾着を持ってる。
『知りませんが』
そう言うと、中のものを見せてきた、そこに出された物、全てがアタシからプレゼントしたも…
「ベリーに聞いたがあいつのものでも無いらしい」
最後に出てきた物には本気で反応しそうになった出てきたそれは、今、アタシの左耳にかかるものと対になるピアス。
彼もそれに気づいたか、ピアスを見て
「お前のと似てるようだが」
『これはもとから、一つしかないので違うと思います』
きっぱり言った…
どうしても私のものだとは言いたく無かった
彼は納得したのかそれをしまい、再び巾着はポケットに
「しっかり磨くように」
と言って、行ってしまった。
アタシはただ、彼の背中を見つめながら…
それだけは絶対捨てないで…
私との唯一の繋がりを…
と願った。
ピアスの片方…
彼がこれをくれたときに「我輩との繋がりとして半分をお前に」と、言ってくれたものだから。
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