HIKAGE SERIES
□Ⅳ
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談話室に戻ったアタシはただ暖炉の火を見つめてた……
ホワイトは何で彼に薬を盛ったの…
アタシじゃダメだったの…
ふと、手に持っていた羊皮紙の束を見た…
そこには解毒薬の実験の結果がびっしり書かれてる…これももう…いらないか…
羊皮紙の束を持っていた手を振り上げたとき……
「アリス!!何してるの!!」
談話室に現れたマリアにしっかりと腕を捕まれた。
『放して!!こんなのもういらないの!!』
「いい加減にしなさいよ!!」
『…………間に合わなかっただから』
「何があったか詳しく話して！」
力尽きたアタシはソファに腰掛け話し出した。
地下で見たあの光景を…
話終えてマリアを見ると、隣にハーマイオニーもいた…
二人の表情は……とてつもなく怖かった。
「で？諦めるわけ？」
「まさか、そんなことしないわよね」
……何なんだろこの二人をみてると
『……諦めない』
頑張れる気がした。
「なら手伝うわ、ね」
「もちろん」
絶対…彼は助ける。
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