HIKAGE SERIES

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『(………なんで止まんないの)』




あれからアリスは大広間を出て、いつもの場所に走った…



いつもの場所に着くなり、
アリスはその場に座り込んで、震える手をただ見続けた…



『(……このままじゃ)』



さっき届いた手紙は父からのものだった…


内容はアリスの父がアリスの症状について知ってしまい、研究者として失格だというものだった。

今のアリスにとってはとても残酷なものだった。


アリスの目から大粒の涙が落ちていた…



『(今……あなたが側にいて欲しい…)』



ロープの右ポケットに手を入れ、
中にある写真を握り締めた。










「……やはりここにいたか」


『………えっ…?』


声がした方に振り返れば、髪の毛がすごく乱れたスネイプが立っていた。


「校内中、お前、探しで大変な事になっているんだぞ!」


『………なんで』


「クウィス共がお前の症状を知ったからだ」


『………………先生ですか?』


「何をだ?」


『………先生ですね!!父に私の症状を話したのは!!』



「なっ…我輩ではない!!何故貴様の症状を話せばならん!!」


『じゃあ誰が!!』




「儂じゃよ…」




えっ…


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