HIKAGE SERIES

□Y
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4月も後半に入り…

OWLまで後1ヶ月位になった頃…

いつものように5人で朝食をとっていた…



「『はぁ〜…』」



アリスとマリアが同時にため息をついた…



ハーマイオニーには不思議に思い、ハリーとロンに聞こえるように口を開いた…


「ちょっと…なんでアリスまでため息ついてるのよ?」


「知らないよ!…マリアは?」


「マリアはいつものことよ…」


「そうか…なんで、アリスまで…」

三人は交互に2人を見た、

マリアは手に持つ紅茶を眺め、
アリスは手に持つ手紙を眺めていた…

「…手紙?」


「誰からかな?」


「マルフォイ?」


「それはないわよ、ロン!」


「じゃあ、誰さ?」


「それは…わからないわ…」


3人は再びアリスを見た…

アリスは手紙をしまい、紅茶を一口飲むと、3人の視線を感じたらしく…


『…なに?』


「えっ、その…」


「…手紙、誰から?」


『えっ…知り合いから…』


「そうよねー、ははは…」


3人はぎこちなかった…


「はぁ〜」


マリアはまたため息をついた…
4人はすぐさまマリアを見た。


「(やっぱり、相手しないとね)…どうしたのマリア?」


心優しいハーマイオニーがマリアに声をかけた。


「う〜ん…」


「(めんどくさいわね…)また、先生のこと?」


「うん…」


「(やっぱりね…)」


四人とも同じコトを心の中で呟いた。


「どうしたら、生徒と先生の壁が外れるのかな…」


「(どーでもいい!てか無理だろ!)」


再び四人は同じこを思った…


「ちょっと、みんな聞いてる?」


「うん…」


「アリスのため息の方が気になったから…」


「それは私も気になったけど、」


今度はアリスを見た…


『…あたし…ねっ、ハリー』


「えっ!僕にふらないでよ…」


アリスは無言で睨んだ。


「うっ…こ、今週の土曜日って、ホグズミートだよね?」


「うん、そうだと思う…みんな行くだ
ろ?」


『勿論!いろいろ買いたいし…みんなどうしたの?』


アリスとマリア以外の顔が強張った…

次の瞬間、答えはわかった。


「ほう、余裕なものですな…ファーシム」


『…はぁ、朝から』


「何だその態度は?」


『別に…用は何ですか?』


「これを…」


スネイプは丸めた洋紙皮を差し出し、アリスが受け取ると、大広間を出て行った…


ハ「何それ?」


『う〜ん…土曜の補習変更のお知らせ…』


「何時に?」


『一時から…あの糞教師!』


「そんなことないよ!」


『…はいはい、(…この空白部は何だろう…)』


「そろそろ、一時間目始まるわ!」


「一時間目って…」


「薬学だよ!さぁ〜、みんな行こう!」


マリアはスキップで大広間を出て行った…

4人もその後を追った…




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