HIKAGE SERIES

□V
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あれから、数週間…
マリアの薬学の成績は順調に上がり…ともに、スネイプへの思いも強まっていた。


そんなある日の放課後…
アリスは“いつもの場所”で本を読みながら眠っていた。


『うっ…う〜ん』


アリスは伸びをし、重い瞼をゆっくり開けた…


『………、いつからそこに?』


アリスから軽く離れたところに、スネイプが居た…


「…いつからでもよかろう」


『がっつり、寝てる所を見られていたと思うと、悪寒が…』


「別に貴様などに興味はない」


『…興味があられても困ります』


「…っ、マリア・クウィスは…?」


『…?先生がグリフィンドールの生徒の名前を口にするなんて…珍しいですね』


「別によかろう…で?」


『その聞き方からすると…誰なのかわからないみたいですね…』


アリスは無意識に口元が緩んだ…


「いいから言え」


『はいはい、私達といつもいる子ですよ、肌は白くて、お姫様みたいな子…』


「…貴様らと…いたな、そんなやつ」


『酷い言い方ですね…数週間前、図書室で勉強を見て上げたくせに…』


「…図書室…あいつか」


『やっぱり、顔はわかって無かったんですね…』


「薄暗かったからな…」


『…はぁ〜、あっ、日が落ちてきた』


アリスは空を見上げた…


「寝てたのだから当たり前だ…」


『私の貴重な勉強時間なんです…』


「ふむ…それなら、2日ぐらい教室を貸してやろう」


『は?何の気まぐれですか?』


「条件付でな…」


『どうせ、調合とかを手伝えなんて言うでしょ…』


「さよう」


『それなら、週3日教室を貸してください…』


「今度のレポートの結果次第で考えよう」


『なら決定ですね…』


「まだ、出しとらんだろ?」


『いつも、Aですから…』


アリスは本を閉じ、校舎内に消えた。
残された、スネイプは鼻で軽く笑うとアリスを追うかのよう校舎に入った。




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