SIYTHERIN
□仲が良いからこそ…
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『レーギャーラース!!』
「先輩………一文字おかしいですよ」
***は黙って睨んだ。
「何ですか、全く……」
『レギュ』
「あーはいはい、こうですか」
レギュラスは談話室のソファーにどかりと座る***の後に立ち肩をマッサージし出した。
『レギュ』
「はい、チョコ」
レギュラスがサッと差し出したチョコを当たり前のように受け取り口に運んだ。
『レギュ』
「……」
レギュラスはマッサージの手を止めた。
『レギュ?』
***が振り向くと少しだけ離れた所にレギュラスが腰を下ろしていた。
『レギュラス!!』
***はイライラした。
レギュラスは少ししたを見ながら呟いた。
「先輩にとって、僕は……何なんですか」
『……私にとって?そうだなぁ、名前を呼べば私が望んでるものが全てわかってくれる…人?』
「……そうですか、先輩にとって僕は便利屋みたいなものですか」
***は軽く鼻で笑うと、ソファーから立ち上がり、レギュラスの前に立った。
『馬鹿だね、レギュは』
「えっ?」
***はレギュラスの頭をクシャクシャしながら、
『……好きじゃ無かったら、一緒にいないでしょ』
「……えっ、先輩…今なんて」
***は顔を紅くしながら。
『…………一回言ったからいいでしょ』
「先輩の口からは、滅多に聞けない気がして…ねぇ、***?」
『ちょっと、近い』
レギュラスは一気に顔を***に近づけ、
その行動に***は顔を反らした。
「***が照れるなんて珍しいですね」
『あぁ、耳元で…』
「もう一回言ってくれればいいだけですよ」
『……、――。』
レギュラスは優しく***にキスをした。
仲がいいからこそ……
思いがストレートに通じなかった二人でした。
おわり