SIYTHERIN
□闇にいても……
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闇夜に二人の男が会話していた…
「じゃあ、頼んだよ」
「…ハイ」
若い男は深々と頭を下げると姿を消した。
若い男は古びた屋敷を訪れた。
任された仕事をするために…
屋敷の一番奥に位置した部屋…
扉を開けると中には、白いワンピースを着て窓の外を眺め床に座る少女がいた。
『…また、新しい人?』
若い男に背を向けたまま少女が透き通る声で聞いてきた。
「…はい」
『びっくりした?任された仕事がこんなで…』
「いや、別に…」
『いいよ…無理しないで』
「私はここでなにを?」
『ルシウス…何も言わなかったんだ』
「ええ」
『私の面倒を見るだけ』
「…はい?」
『今まで来てくれてた子…居なくなったみたいで』
「…今まで?」
『レギュラス…知ってるでしょ?君の後輩…』
「ええ…」
『私の名前は***…別に気使わなくていいから……あなたより1つ下だから…』
「えっ…」
『宜しくね……セブルス君』
少女は振り向き彼に微笑んだ……
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