恋人は同居人

Dressの罠
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島島島島島島島島島島島
雅季Side





ようこはわかってない



自分がどれだけ人を魅了するのか



男がどんな目で君を見てるのか



嫉妬させようなんて、そんな事しなくても



僕の胸には嫉妬の炎が揺らめいてる



修一兄さんに華道を教えてもらったり



裕次兄さんと出掛けたり



雅弥とじゃれたり



瞬に優しくしたり



要さんが君に触れたり



いつだって僕は、君の周りの全てに嫉妬してるんだ



「こんなヤラシイ姿を想像されるんだよ?」



彼女の弱い部分は知り尽くしてる



執拗に攻めたて、彼女は身体をビクビクと震えさせる



果てが近い



「ふぁ…あんっそんな…事な…ぁあん!」



指を増やし、少し乱暴に掻き回す



飛沫をあげる秘所



「やぁ!あん、も…イっちゃ…」



僕の肩を痛いくらいに掴むようこ



僕はふと動きを緩める



「え…なんで…お願い…っ」



彼女の懇願する潤んだ瞳が



タマラナイ



僕は服を脱ぎ、刺激を待ち侘びる秘所に自身を宛がうと



「ようこをイかせるのはコレでしょ?」



自身の先にようこの愛液を纏わせて、ゆっくりと奥に挿れる



ツプ───



「あ、ぁあん…」



キュウッと切なく締め付ける彼女の中



動き出さない僕が焦れったいのか、腰を揺らめかせる



「ダメだよ?これはお仕置きなんだから」



「雅季…ごめんなさい…ヤキモチ妬いてるって言って欲しかったの…」



不安そうな彼女の表情



髪を撫でながら、ゆっくりと顔を近づける



少しでも動けは唇が触れる距離



「知ってる」



「雅季…」



言葉と共に掠める唇を、優しく重ねる



首に回された腕



ようこの香



ようこの温もり



しっかりと抱きしめて、顔を見られない様に耳元で囁く



「本当はいつも、妬いてるんだ───けど、それを言って…君に嫌われたくない」



「そんな事…」



「わかってる…けど、大切過ぎて壊してしまいそうなんだ」



今、彼女はどんな顔してるだろう








「壊して────」






「え…」



彼女を見ると、フワッと柔らかく微笑み



僕にキスをした



ようこらしいかわいいキス



その瞬間、僕の中でナニかが弾けた



「…知らないからね」



「ん…」



それを合図に律動を開始し



激しく奥までぶつけ合う



「あ、あん!はぁ…ん!」



「ようこ…っ」



腰を逸らして快感に身を任せる彼女



その腰を掴み、さらに奥に奥に



擦れ合う部分は二人の愛液が混ざり合い



グチュグチュと卑猥な音を立てている



「はぁ、すご…いもっ…と激し…く」



「…っ!」



パンパンと肌がぶつかる音



二人の息遣い



独特な匂い



全てが刺激になって



二人で快楽の先に向かう



「ぁあん!はぁ!ん!」



「ようこ…イく…っ」



彼女の中がビクンビクンと痙攣し



その瞬間僕も白濁を放った









・・・・・・・・・・・・
ようこSide




「ようこ…HAPPY BIRTHDAY…」



「ありがとう…」



ベッドの中で抱き合う



時計は12時を回っていた


雅季くんの本心が聞けて



絆がまた深まった気がする



「もう、僕を試したりしない?」



「うん…多分ね」



「多分なんて…許さない…」



再び始まる激しい夜



私達は結局



朝まで身体を重ね続けた













「ん…朝…?」



窓から射す朝の光



鳥の声で目を覚ます



隣を見ると雅季くんの姿



「ふふ…っ」



その寝顔に自然と笑顔がこぼれ



顔にかかる前髪をかきあげる



コンコン────



「わっ…どうしよ…!雅季くん!」



『お嬢様?パーティーのお支度を手伝いに参りました』



扉の向こうには御堂さん



(こんな状態見られたら大変…!)



いっこうに起きる気配のない雅季くんに布団を被せ、枕やなんかで必死に隠す



『失礼致します』



(わわっ!)



扉が開くのと、ドレスを着たのは同時で



なんとか平静を装う



「お、おはようございます御堂さん」



「お嬢様おはようこざ…!!それは一体…///」



「…え?」



御堂さんの視線の先は私の胸元に注がれて



私も視線を落としてみる



「…っ!」



そこには無数のキスマーク



「お、お嬢様…!雅季様ですか…!?」



「いや、えっと…その…」



(どうしよう…///)



私があたふたしていると、布団の中から小さく笑い声が聞こえてきた



(やられた!!)



御堂さんにたっぷり絞られた雅季くんと私



結局私はBirthdayパーティーに



着物で出たのだった──





END
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