恋人は同居人

Dressの罠
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ようこちゃんHAPPY BIRTHDAY小説






島島島島島島島島島島島





「もしかして、それ着る気?」



「うん」



明日は私のBirthdayパーティー



私は自室のクローゼットから様々なドレスを出しては、一人ファッションショーをしていた



雅季くんは近くの壁にもたれ掛かり、眉間に皺を寄せている



明らかに不機嫌な顔



なぜだか理由はわかってる



私が選んだドレスは、背中が大きく開いたセクシーなパープルのドレス



いつもクールで、感情を表に出さない彼の



嫉妬する顔が見たくて



「却下だって言ったら?」



低い声のトーン



(怒ってる…)



「だってネイルもパープル系だし、このドレスに合うなって…いいでしょ?」



たまには言葉で聞きたい



大切に思われてるのはいつも感じるけど



態度だけじゃなくて



やっぱり言葉だってたまには欲しい



「好きにしたら?」



「え…?」



私に背を向け部屋を出て行こうとする彼



「着たいなら好きにしたら?そのかわり、僕はエスコートしないから、裕次兄さんにでも頼んだら?」



(え…違っ…)



「ゴメン…っ!着ないから!」



私は夢中で雅季くんの背中にしがみつく



(行かないで…)



時計の針は11時30分



あと30分で誕生日なのに…



「ふっ…着ないんだ…」



「あ…もしかして…わざと?」



振り返った雅季くんは、勝ち誇った様に笑っていて



私の顎を指先で掬うと



鋭い瞳とぶつかった



笑顔なのに、その瞳には嫉妬の炎が揺れている様で



私は目が逸らせない



「これは…お仕置きにあたいするよね?」



「雅……んんっ!」



荒々しい噛み付く様なキス



顎と後頭部を押さえられていて、抗う事も許されない



「ん…っふぅ…」



ようやく唇が解放されたかと思うと



肩をトンッと突き倒され、私はそのままベッドに倒れ込んだ



ギシッギシッとスプリングがきしみ



私の上に覆いかぶさる雅季くん



「そんな服着て…男は皆想像するんだよ?」



「ふ…んぅ…!」



吐息さえも漏らさぬ様に激しくぶつかる唇



その荒々しいキスの合間も、雅季くんの手は私の身体を滑り



あっという間にドレスを剥ぎ取ってしまった



「この背中の先はどうなっているのか───」



チュッ───



「はぁ…ん…」



「膨らみの頂はどんな色をしているのか───」



チュパ───



「あっん…」



「どんな声を出すのか───」



クチュ───



下着をずらし、もう充分に潤った秘所に指を入れられ



厭らしい音が部屋を包む



「皆ようこに夢中なんだ───」






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