恋人は同居人
□only one time
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初めてあなたに逢った時…
本当に一目惚れってあるんだって
思ったんだ
出会いのシチュエーションとしては最悪だった?
私があなたの部屋を訪ねたら…着替えの真っ最中だったよね?
真っ赤な顔して怒るあなたの
スポーツで鍛え上げられた身体が凄く眩しくて…
壊れちゃうんじゃないかと思うくらい…胸が騒いだの
それから…あなたの人柄を知って…
ますます好きになった
真剣にサッカーと向き合い
精神力と忍耐力と、抜群の判断力を持ち合わせて
誰からも信頼されてる
ニカッと笑う…太陽みたいなあの笑顔
私に向けられる事はないけど…
純粋で、真っ直ぐで、不器用だけど…本当に優しい
そんなあなたが…
本当に大好き。
本当に…
想い続ければいつかは届く?
願い続ければ…気付いてくれる?
神様お願い…
一度でいいの…
たった一度でいいから…彼を私に…
・・・・・・・・・・・・
「ね〜え〜っ!一度だけっ!」
「ったくお前しつけぇよ!///服着ろバカ女!」
何考えてんだよコイツ
部活終わって部屋に帰ったら
真っ暗な部屋のベッドに
裸のアイツ
はぁ?!俺の部屋だよなっ?!って
マジで間違えたかと思って、扉を確認した
うん、間違いねぇ…
俺の部屋
「ねぇってばぁ〜一度だけでいいからっ♪ねっ?」
「いーやーだ!!!」
コイツは…その…ナニを…///
つまり…エ…///
エッチ…しよって言ってんだよな?///
「まさや〜♪ホラッ♪」
シーツを捲り、真っ白な肌を見せつける
「やめろって///俺そんな女嫌ぇだから!」
やべ…ちょっと口調キツかったか?
「雅弥………
じゃぁこんな感じっ?♪♪♪」
今度はシーツをツラツラと引き、ほっそい脚のギリギリのラインまで捲り上げる
「がぁぁぁぁ!違ぇよバカッ!///」
そりゃモロよりチラのが好きっちゃ好きだけどよ…
「お前何考えてんだよっ?!ヤりたいだけなら他をあたれ!」
かれこれ数十分…やる、やらないの押し問答
「…クスングズッ…雅弥がいいのに…(泣)」
は?
「初めては雅弥が良かったの…クスン…」
「お前…」
そりゃ俺も盛んな年頃だしよ…コイツかわいいっちゃかわいいよ…な?
いかんいかんっ!
兄妹だろ?!
「そうだよね…あたしとなんかしたくないよね…グズッ…」
いや…そこまでは…
「雅弥モテるから…あたしの事なんて好きにならないでしょ…?
だから…
クスン…
せめて…一度だけ…
先っちょだけでもいいからぁぁぁああ」
「ブッ!!バカッ恥ずかしい事言うな!!///」
そんなにしてぇのか?
まぁ俺もご無沙汰だし…
正直、見た目は好み
スタイルも悪くねぇし?
学校の連中だってかわいいって噂してる
いい匂いするし
無邪気に笑うとことか
意地っ張りな癖にすぐに泣くとことか
正直なとことか
皆を和ませるとことか
いいと思う
「そっか…そんなにヤダか…(泣)」
あれ?
なんだ俺…
好き…なのか?
「じゃぁ雅季にメガネ外してしてもらう…(T_T)」
シーツを身体にクルクルと巻き
ベッドから立ち上がる
「わわわっ!ちょい待ち!」
「何…?いいよ…無理しないで…雅季に頼むし…」
「いやっ…まぁ…相手しなくも…ないぜ?///」
アイツは扉に手をかけて
シーツから覗く、綺麗な背中を俺に向ける
「ごめんね…雅弥…お邪魔しました…スンッ…」
「好き!みてぇだ…俺…お前が…///」
言っちまった
お、おい…返事は?
人生初の告白なんですけど?
「あ…あの…?」
「雅弥ぁぁんっ♪」
「んっんん!」
アイツは俺に飛び付いて
顔面が変形しそうなくらいキスをする
足元には滑り落ちたシーツ
回した手には滑らかな背中と
括れた腰
「んじゃさっそく♪」
「えっ?雅弥?!」
「んだよ、あんたけ誘っといて」
「いやっ…そうだけど…まさかホントに…///」
ごちゃごちゃ言うアイツをベッドに引き倒す
「俺、準備出来てんだけどっ?」
固くなったアレが、アイツの腰にあたる
たちまち真っ赤になるアイツ
訳わかんねぇ
さっきまであんだけ恥ずい事平気でしといて
ま、取り敢えず
してから言い訳聞くか♪
一度だけなんて
んなの無理な話だからな?
これから毎日毎晩
嫌ってくらいしてやるよ
俺
スタミナには自信あっから♪