銀魂
□TRIP BIRTHDAY
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3月────
世の人間が激しく移動する時、それは人間だけに限らず、天人も例外じゃない
天人なんて毎日何百と日本に入国しているが、問題は持ち込まれる物
どっかのバカ皇子みたいに新種の生物を持ち込むヤツもいれば、ウィルス、薬物を持ち込む天人だっている────
俺達真撰組は、ターミナルの警護に当たる日々を過ごしていた
任務後の屯所∞∞
「しかし、ホントにコレ効くんですかねィ、土方さん飲んでみて下さいよ」
「馬鹿か、んな得体のしれないもん飲めるかよ、お前が飲め」
「イヤです、土方さんの死に際見るまでは死にたくありませんからねィ」
「やっぱ死ぬかもしんねーんだろ!!?」
ギャーギャーと言い合う総悟と土方、そしてここ最近銀魂モバイルで真撰組24時のカメラが設置され、真面目ぶるゴリ…もとい近藤が液体の入った小瓶をながめた
「しかし、これで時を越えられるとは思えんが」
「どーせ天人の考える事だ、騙して高く売ろうって事だろ、総悟、捨てとけ」
土方が瓶を総悟の足元に転がすと、土方は部屋を出て行った
それに続いてゴリ…近藤も部屋を出て行く
屯所の部屋に残されたのは
腹黒ドS王子の総悟と
天人から押収した
『タイムトラベルドリンク』
総悟はその小瓶を拾い上げると、隊服の胸ポケットにしまった
「無用心ですねィ、敵に背を向けるなんざ」
そのつぶやきは誰の耳にも入らず、総悟が妖しく笑みを浮かべていた事も
誰も知らなかった──────
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