百合夢
□夢は夢のままで…
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目が覚めて携帯を確認するといつもより早く起きてしまっていたことに気づく。
「なんだよ…まだ5時かよ…」
寝なおそうと布団に潜り込もうとしたその時気づいた。
携帯に新着のメッセージが届いていた。
【おはよ、なつまだ寝てるよね?】
着信は五分前。
相手は最近お気に入りの女の子。
俺は、この女の子との対話が好きだった。
【おはよ、なんか変な時間に目冷めたよ。ちょー眠い】
返事をしてから間もなく、携帯が低い振動音を響かせながら次のメッセージの受信を知らせた。
【珍しいね(笑)いつもなら絶対この時間には返事来ないのに】
いつものような他愛ない会話。
相手は学生で、俺は社会人。
歳の差は結構なもんらしい。
具体的な歳はお互いに知らない。
それでも、このこと話しているときが一番楽しいと感じるようになっていた。