story

□秘かな幸せと願い
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「さよなら〜」



そう言って扉をくぐった。

いつもと変わらない、夜だった。






-秘かな幸せと願い-





バス停にひとり。


柱に背中を預け、テキストを読む。



ほんの数分の暇つぶし。




…なんてほんの言い訳。




ほんとは、





「じゃあね」






あなたに手を振るため。
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