リレー小説

□プロローグ
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日本海沿岸にある風並市は一年を通して過ごしやすいため、観光都市として有名である。

今日も町のシンボルである三機の風車が回り、その周囲は一面桜色に染まっている。

季節は春。
出会いの季節。
多くの人が新生活を始める季節。

学生にとってはこの1年を共に過ごす仲間との顔合わせの時期。
それはここ繚嵐高校も同じだ。

新入生はこれから始まる新しい生活に期待と不安を持ちつつ自分の教室に向かい、在校生は見知った名前を探し、各々のクラスで春休みの出来事などを話している。

それは、この物語の主人公である天崎啓祐も例外ではない。

「あいつらと一緒のクラスか……」

昇降口で自分の名前を2年3組のところで見つけると同時に見知った名前も見つけ、これからの学校生活に期待が膨らむ。

「今年も楽しい1年になりそうだな」

そう呟き、啓祐は自分の教室に向かうのだった。


   ***


こうして物語は動き始める。

この時はまだ何が起こるのか、誰一人(作者達含む)知る由もなかった……

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