マイソロ3
□それだけ残る
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「どうした?」
「いえ、ちょっと苦手なものがありまして…」
トマトを指差すと、クラトスさんも眉を寄せた。
「…私も、いつも残している」
目を反らしたクラトスさんの言葉に驚いた私は、思わずクラトスさんを凝視した。
「クラトスさんって、苦手なものあったんですね…」
「あまり言うな。何故だろうな、お前にしか話せん」
トマトだけ残ったクラトスさんのお皿。
私のお皿もトマトだけ残っていた。
「誰にだって、苦手なものくらいありますよね!」
「現にディセンダーである筈のお前にすらあるのだ、間違いないな」
苦笑いするクラトスさんに笑顔を返して食堂を去った。
食休みが終わったらクラトスさんとクエストに出発です!
―――
甘くない意味不、ですね
クラトスさん好きなんですよ
そしてトマトは無理です
11.08.16