マイソロ3

□砂漠に行こう!
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今、俺達はサラの引き受けたクエストで、カダイフ砂漠に来てんだが……、


「はぁぁ、やっぱり暑いです…」

「水ねぇのかよ冷たい水ー!」

「あ…、今日はありますよ……」


何だよ学習して来たのか…。
でもフラフラとして今にも倒れそうなサラ。くっそコイツわざとやってんのか!



「オメエが飲め」

「…え?」

「いいから!オメェが先に飲めっての!」

「…どうもです」



砂漠の中、物探しってのもキツいもんだ。それこそいつものおっさんに………ダメだ!俺が気に食わねぇ!俺がダメっつったらダメだ!



「…ごめんなさい、ルークさん。どうぞ」


大分顔色の良くなったサラが笑顔で水筒の水を渡してくる。
サラの水………。


「お、おう…。悪ィ、な……」

「ルークさん顔が真っ赤です!ね、熱中症ですね!?早く飲んでください!」

「は!?あ、いや飲むけど…」


クソ、据え膳食わぬは男の恥っつうしな!飲んでやろうじゃねぇか、水をよ!



「……甘ぇ」

「へ?甘い?」

「あ、いや、何か…、いつもより甘くねぇかこれ…?って何でもねぇ!」


更に体温が高まった気がする俺は、猛スピードで依頼のもんを見つけていった。そりゃ、サラの出る幕がねぇくらいに。



「(やっぱりルークさん、私との依頼が嫌だったんでしょうか…?)」



そして暫く俺はサラにクエストに誘ってもらえなかった…。





―――

素直だったり素直じゃなかったり。
彼女はそんな娘。




11.07.17
 

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