マイソロ3
□取れたもの
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無事ギルドに帰ってきた私はまず、サレさんを説得することにした。
「サレさん、仲間になっては頂けないでしょうか?」
「僕はキミ達と同じギルドで働くなんて言ってないよ、サラ?」
「う…。で、でも!サレさんを助けたのは私ですよ!?」
「僕はキミをこのギルドに送り届けた。これでチャラでしょ?」
うぐぐ……と言葉に詰まる。どうしたものか…。
「アハハ、そんな顔されると僕もっといじめたくなっちゃうんだよねぇ」
「え、えっと、サレさんみたいなヒトのこと、何て言うんでしたっけ……?えっと、えっと……ド、どや顔!」
「サラ、あーゆうタイプは、ドSって言うんだヨ!」
マオさんが助言をしてくれる。サレさんが嫌そうな顔をした。
「涙目になっちゃってさ、本当いじめ甲斐があるよねぇ」
ニマニマとサレさんの唇が弧を描く様に歪む。
「でもあのままじゃサレさん死んでたんですよ?」
「僕は殺す気…まあ死ぬ気でかかって行ってたんだ、別に余計なお世話だけどね」
「う、ううう…!な、ならアドリビトムに入れば毎日私にイヤミを言えますよ!」
「………それもそうだね。ふふ、たっぷりいじめてあげるよ…」
アレ?言わなきゃよかったかな?
―――
天然故にサレを変な引き止め方をするディセンダー。
サレが好きです、ハイ
11.07.03