マイソロ3

□疑心暗鬼な夢の中
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「眠れませんチェスターさん」

「オレは眠いんだ起こすな」



クレスやミント、それにアーチェも眠りにつき、静かな空間でオレも静かに眠りについていた……のにコイツ、サラはオレを無理矢理叩き起こしやがった…!
まだ暗闇に慣れず、よく見えないサラの表情。しかも寝ぼけ眼だ、視界は白く、ぼんやりとしていた。



「何で今日に限って秘密の夜特訓してないんですか」

「今日は…まあ、休みの日だったんだよ。眠ぃしよ」



薄暗い室内で聞こえるのはクレスとミントとアーチェの寝息とオレとサラの話し声だけ。
まだ覚醒しない頭は思考を鈍らせた。



「眠れねぇ理由とかは?」



本当は今すぐ寝ちまいてぇ。だが今寝たらコイツはまたオレを叩き起こすだろう。



「…だって、メルディさんが皆さんから聞いた恐い話を片っ端からするんですもん。しかもロイドさんの絵付きで!」

「あー、ハイハイ。もうオレ眠ぃから寝ていいか?今日は隣で寝るの許すから」



ポスポス、とベッドのオレの隣を軽く叩く。
サラは少し戸惑い、すぐにもぞもぞとオレの隣に潜り込んできた。



「もう寝ねぇと、明日クエスト受けてヘマしても知らねぇぞ…」

「おやすみなさい…」





「あー!チェスターがサラ連れ込んでる!不潔!襲われるー!」



アーチェの煩い騒ぎ声でオレは目を開けた。



「おあ!?」



オレは昨日の出来事を思い出した。メルディとロイドめ…。後で覚えてろ!



「くそ、サラ、起きろよ。朝メシ食えなくなるぜ?」

「…う、お化けは…チェスターさん、ですと………!?」

「どんな夢だ」



結局サラは目覚めなかったので、朝メシを食った後、サラにはオレが特別に作ってやった。



「ホラ食え」

「…お花さん」

「いいから食え!」





―――

チェッちゃんはやっぱりギャグ的なヤツが書きやすい




11.07.01
 

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