マイソロ3
□天敵
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「オイ、オメェ!聞こえてんのか!?オメェだよオ・メ・ェ!」
「あ、レイヴンさん!」
「オイ!」
「…何ですか?」
さっさとレイヴンさんの所に行きたいのにバカお坊っちゃまに呼び止められた。
「オメェに頼みがあんだよ。聞けよ!」
「すみません忙しいん…でっ!」
バカお坊っちゃまことルークさんのあのムダに出したお腹を蹴ってみた。
「ってーな!蹴り自体は痛くねぇけどその鎧が痛ェんだよ!っつか蹴んなよ!皇子だぞ俺は!」
格闘家ではないけど蹴った効果はあった様だ。
「…あ、レイヴンさん居なくなっちゃってます…!ちょっとルークさん?貴方のせいでレイヴンさん見失っちゃったじゃないですか!」
「謝れよ!〜〜っ!大体、何であのおっさんに固執すんだよ!?ただのおっさんじゃねぇかあんな奴!」
「! レイヴンさんの事、悪く言うのは許しませんよ!」
互いに剣を交え、ただの稽古になってしまった私達。けど悪いのはアイツです!
「オイ、いい加減にしとけよ」
間に入った剣はユーリさんの剣だった。
「ユーリさん…」
「ああ!?何だよテメェ!邪魔すんじゃねーよっ」
ルークこの野郎が食ってかかるがユーリさんは全然気にしている様子はなかった。
「アンタもさ、いい加減素直になれよ。サラも。一々ルークに突っかかるこたないだろ」
「ぐ…、」
「う…、」
「まあリタみてぇなタイプが打ち解け合うのは難しいと思うがね、頑張れよ」
ポンポン、と私の頭を軽く叩いてユーリさんは行ってしまった。
「…ちょっと俺に付き合えよ」
「…良いですけど」
「いつになったら素直になれんのかね、おっさん?」
「…素直になんかなんなくていいわよ」
―――
何故ヴェスペリア二人組が出てきてしまうんだ
11.06.11