マイソロ3

□瞬きに消えた
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クラトスさんを失って少し。
私とカノンノとロイドさんはエラン・ヴィタールに居るというラザリスと世界樹を守る戦いをする為にここにいた。


「もうすぐ、ラザリスと戦う事になります。カノンノ、準備はいいですか?」
「…うん! あれ?ねぇ、サラ…。アレ、もしかして…」
「クラトス…、さん!?」
「クラトス!?」


そんなそんなそんな
何でクラトスさんがラザリスと戦っているのですか?
だってクラトスさんは知らないはずです。
それにニアタさんがいないから守るものがないはずなのに


「クラトスさん!」
「…! お前か」
「どうして…ここに」
「サラ、今はラザリスに集中して!」


突如走る痛み。
やっぱり先ほどの戦いと世界樹と共有しているダメージが重なっているみたいで。


「…ファーストエイド」
「クラトスさん…?」
「ラザリスとの決着が着けられるのはお前しかいない。私の治癒術でもてばいいが」
「…ありがとうございます」


一応私には牙3本が刺さっている痛みが襲っている。
けれど、


「ラザリス…」


私は皆さんの協力もあり、なんとかラザリスを倒す事ができました。
ラザリスと一緒に
世界樹に帰る。


「せっかく会えたのに、もうお別れですね、クラトスさん」
「…ああ」
「クラトス、お前何で…」
「サラの代わりに、決着を着けてやろうと、な。ディセンダーばかりに背負わせてはいけない、そう思ったのだ」
「因みにどうやって?」
「少し、ニアタの力を貸してもらった。ニアタに言ってあったのだ、予めな」
「でもニアタさんは…」


クラトスさんは天使。
多少はどうにかなるのかもしれないですね…。


「ありがとうございました、皆さん。これでお別れですね。私、皆さんの事、大好きですよ!」
「私も…、サラの事大好きだよ……」
「俺も!サラ必ず戻ってくんだよな!?大丈夫だよな!?」
「大丈夫ですよ。だって私、カノンノと約束しましたもん。絶対帰って来るって」


ラザリスのドクメントを世界樹に取り込む為、私は生命の場に進んだ。
ギュッと後ろから抱きしめられる。


「サラ、必ず、帰って来るんだぞ?私とも約束してくれ」


少し震えた声でクラトスさんに言われた。


「クラトスさんとも約束、します。ロイドさん、ロイドさんとも、約束です!」


パッと放され
た体。
3人との約束を果たす為、私は世界樹の生命の場に笑いかけながら入った。
ああ、ただいま、世界樹。





「痛いです…!」
「サラ…!」
「ただいまです」


カノンノの元に勢いよく降って来てしまった私は、おでこを強打した。


アンジュさんに挨拶をし終えた後(アンジュさん恐かったです…)、6号室に私は入った。


「クラトスさん、ロイドさん」
「サラ…!」
「帰ってきたんだなサラ!」


今度はロイドさんにきつく抱きしめられる。
幸い私達3人以外に今は人がいないのが救いなのですが……。


「約束、守りましたよ!」
「サラとまた会えて本当マジでよかったぜ〜!俺、ずっと待ってたんだからな!」
「ロイド、いい加減離れたらどうだ。セクハラだぞ」
「な!?クラトスが言うなよ…」


クラトスさんだけは微笑だったけど、3人で笑った。


「クラトス、サラは倒れちまうほどクラトスが好きなんだぜ?」
「……」
「ふざけんなよな」





―――

アレ?ロイドとフラグが…




11.09.05
 

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