様です

□帰って来た様です
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妖精の尻尾に無事帰ってこれた私達はエルザさんに魔法の説明をした。



「という事で喚装して出した人形は念を込める事で動かせて、その人形が戦ってくれます。実戦で判明した事は技をコピーできる、という事ですかね」



説明しながら実は自分に言い聞かせている部分もあった。



「そうそう!オレの火竜の鉄拳を赤い何か帽子被ったヤツが使ったんだぜ!?」


「俺の床も水色のヤツがコピーしやがった」


「ほう、それは予想以上の能力だな」



うんうん、とエルザさんが頷く。確かに帽子だけどシルクハットなんですけど…。



「お姉ちゃん戦えるの!?」


「あ、レンちゃん。帰ってたの」



レンちゃんが彼氏と帰って来た。彼氏と!




「喚装、動いて……ファイア!」



シルクハット君が火を吹く。



「美味ぇー!」

「え、食べた!?」

「ナツ…」

「お腹空いてたんだねアソカ」

「ねぇハッピー」



シルクハット君の炎をナツさんは難なく食べてしまった。



「美味かったぜ!あんがとな!」


「い、いえ…」


「人形が武器、かぁ…。流石お姉ちゃん!」


「レンのお姉さんもなかなか強者そうだね」




エルザさんは良い魔法だな、と私の魔法を褒めてくれた。




「サラ、また一緒にクエストしような!」


「俺とな」


「お2人とまた一緒にクエストさせて頂きたいです!」




あんまり強い敵が出てくるクエストはちょっとムリですけど…と付け足す。



今度はナースでサポートできたら良いな、なんて考え、ナツさんとグレイさんに笑いかけた。





―――

エルザとハッピー空気




11.05.06
 

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