短編小説
□正月記念小説Part2
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由夢の誘いにより大人数で初詣に赴く事にした命神一家。その途中、リリカル一同、衛宮家+αとも偶然に会い、同行する。振り袖姿の女性陣をユウキがまたもや激写した事は置いといて……。
気付けばすんごい人数になっていて、道中注目の的となっていたのだった。
ユウキ「へぇ〜、音姫さん正月に神社でアルバイトしてるんだ……。で、神社で何のアルバイトしてるの?」
義之「あぁ、それはな」
稟「喜べユウキ。音姫先輩はな、神社で“巫女”のバイトしてるだ」
一同が「…あ」、とやっちゃった時の顔で稟とユウキを見る。
稟の思わず言ったこの一言がいけなかった…。
『巫女』、その単語にユウキは電流が走ったかのような反応を見せ、目を大きく見開いた。
そして、
ユウキ「…ふふ、フハハハハ ハハハ!!何をしているんだ皆!早く、一分一秒でも早く巫女(音姫)さんの所に行こう!!さっさとしないと置いて行くよ!?」
暴走。
突然笑い始めたかと思ったら直ぐに鬼気迫る表情で一同を急かす。もうこの状態に入ってしまったら誰にも抑えられない。命神家もこの“病気”に関しては手の付けようが無いので既に諦めていているのだ。
そしてなのは達は思った、神社の本殿でお参りする時はこう願おう……
『どうか、ユウキ(君)のあの病気……というより趣味がまともなものになりますように』と……。
―――――――――――-
場所は神社。
長い階段を上って足を踏み入れた神社の敷地はほとんどが屋台と参拝客で埋まっていた。階段を上り終えた時、なのはが体力切れでその場にへたれ込んだのはまた別の話。まぁ、体力がない上に普段着ない振り袖で余計に疲れたのだろう。
ユウキ達が飲食系の屋台で買い食いをしていると本殿の方からユウキ達に走ってくる人影が一つ。
?「おーい!弟くーん!」
義之「ん?」
義之は声を掛けられそちらに振り向く。するとそこには“巫女”の姿をした音姫が人込みの中を掻き分けて走って来ていた。
シキ「そーの、瞬間……」
ユウキ「はーじけ跳ぶんDA☆!!」
デジカメを装備したユウキが少し離れた位置から一瞬で間合いを詰めて音姫の巫女姿を激写する。今のユウキは正にこの一言に限る。
最高に“ハイ”ってやつだ!!