市川座名九郎編 (完結)

□9話
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明日はサザナーラ戦。
瞳子さんに、メールを打つことにした。
しずねさんによると、ギャラクシーノーツ号に乗せたサーバーで地球とは4から5時間ごとに定期通信で80mbくらい送受信していて、数通の電子メールなら、そのときに送ることができるという。

瞳子さんへ
大変久しぶりです。
瞳子さんのことだから、何かしらの手段で、私のことは追跡調査をしていると思います。
恋の相談です。
15年前から10年ほど前まで行われていたハイソルジャー計画、及びジェネシス計画の関係者として、負い目を感じる必要は無いのでしょうか?
自宅近くの病院で出生してすぐ、アストラル体の強化の被験者として見出され、吉良グループの手下の小児科医の偽物が、娘さんの病気の治療のため、設備の整った病院へ移送するとウソをついて、研究所へ連れて行ったと聞いています。
そして、10歳前後の男女への実験、研究とは別物の WRB(world re-birth)計画というやつは、乳幼児を対象とし、私以外は命を落としたと。

私は、地球代表イレブンと過ごすうち、そのうちの一人と、両思いになれました。
あの実験の被験者だったことに負い目を感じることは無いのでしょうか?
あの実験のことは話さなくてもいいのでしょうか?
相談できそうなのが、瞳子さんだけだったので、送ります。
紅白佐奈
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